格安SIMへの注目が高まり、乗り換える人が増えている中、その波に乗り切れていないのがソフトバンクユーザーではないでしょうか。
実は、格安SIMがソフトバンク回線を使えるようになったのは最近(2017年3月)で、ソフトバンク回線で運営している格安SIMも3社だけ。その3社も今のところ音声通話には対応していません。
ソフトバンクユーザーが音声通話付きの格安SIMに乗り換えるには、SIMロック解除をするかスマホを買い替えるしかないなど条件があり、ドコモユーザーに比べると面倒です。
ただ、今後サービスが充実してくる可能性はありますし、面倒なのは最初だけ、ソフトバンクユーザーがドコモやau回線を使った他の格安SIMへ乗り換えることもできます。
そこで、今回はソフトバンクから格安SIMへの乗り換えの注意点と手順についてご説明しましょう。
ソフトバンクから格安SIMへの乗り換え注意点
まず、ソフトバンクから格安SIMへ乗り換えるにあたっての注意点を挙げてみました。
更新期間を逃すと違約金が発生!
ソフトバンクだけでなくキャリアの契約は、2年ごと更新されています。
これがいわゆる「2年縛り」と言われるもので、「スマ放題」「スマ放題ライト」を申し込んだ時点から2年の間に解約をすると契約解除料が9,500円かかり、そのまま何もしないと2年契約が自動更新される仕組みになっています。
ただ、ソフトバンクでは、2016年6月に、契約解除料がかからない2つのプランを新たに追加しました。
1つ目は、契約期間がない「2年契約なし」
もう1つは、加入から3年目(25カ月目)以降、いつ解約しても契約解除料がかからない「2年契約(フリープラン)」です。
これらの2つのプランは、契約解除料がかからない代わりに、通常の2年契約と比べると月額料金が高く設定されています。
始まってまだ1年弱のプランですし、フリープランへ変更できるのは、2年契約満了月の翌月と翌々月の2カ月間更新期間だけなので、ソフトバンクユーザーのほとんどは「通常の2年契約」と思います。
でも、格安SIMへの乗り換えを検討している方は、自分の契約内容を確認しておいたほうがいいでしょう。
端末の代金支払い終了月と更新月は別!端末の残金支払いが必要なことも
キャリアと契約中に機種変更をした方に多い勘違いが、端末の分割払い終了月=契約満了(契約更新月)と思ってしまうことです。
端末も24カ月(2年)分割払いがほとんどなので、支払い終了と契約更新のタイミングが同じ場合もあるのですが、更新期間はあくまでもプランの申し込みから2年のサイクルで、端末の支払いとは無関係です。
もし、更新期間に解約をし、端末の支払いが残っていた場合は、残りの端末代金を支払う必要があります。
違約金も端末残金も払いたくない場合は、端末の分割払いを完了させ、次の更新期間を待つしかありません。
スポンサードリンク
ソフトバンクのメールアドレスが使えなくなる
ソフトバンクに限らず、ドコモ、ソフトバンクなどのキャリアを解約すると、それぞれのキャリアのメールは使えなくなります。
ソフトバンクの場合は、@softbankのアドレスが利用できなくなるということです。
LINEだけで十分、という方は問題ありませんが、メールを利用していた方は、GmailやYahooメールなどのフリーメールを取得する必要があります。
また、SMSの利用を考えている方は、格安SIMでSMS付のプランを選ぶようにしましょう。
格安SIM選びに注意!端末がそのまま使える音声通話付きSIMはない?
格安SIMはドコモ回線を使っている会社がほとんどで、ソフトバンク回線で運営している格安SIMは現在「U-mobile」「b-mobile」「スマモバ」の3社だけです。
しかも、この3社とも提供しているのはデータ専用SIMのみで、音声通話付SIMは提供されていません。
データ通信だけでよい方は、この3社のどこかと契約をすれば、基本的には今使っている端末のSIMカードを差し替えるだけで使用することができますが、音声通話もしたい方は、ソフトバンク回線以外を選択することになり、SIMロック解除が必要です。
SIMロック解除は、機種の発売時期によって下記のとおり手続きが異なります。
2015年4月以前に発売された機種(機種限定)…ソフトバンクショップのみ(手数料3,000円)
2015年5月以降に発売された機種…①ソフトバンクショップ(手数料3,000円)②My Softbank(手数料無料)
なお、My Softbankでの手続きには、ソフトバンク以外のSIMカード(格安SIM)が必要になるのでご注意ください。
SIMロック解除できない端末もある
実は、SIMロックの解除は、全ての端末でできるわけではありません。
2015年4月までに発売された機種で、SIMロックの解除ができるのは、次の5機種のみ。
BLADE Q+、301F、201HW、009Z、008Z
iPhoneの場合、SIMロック解除できるのは2015年9月に発売されたiPhone6s以降となります。
どちらにしても自己判断せず、SIMロック解除ができるか、乗り換えようとしている格安SIMで使える端末なのか、ソフトバンクのHPなどで事前に確認しましょう。
スポンサードリンク
ソフトバンクから格安SIMへの乗り換え手順
次に、実際にソフトバンクから格安SIMへの乗り換え手順をご説明しましょう。
(音声通話付きプランの格安SIMへの乗り換えを前提にしています)
格安SIMを決めます
乗り換えに関する注意点を踏まえて、自分のあった格安SIMを選びましょう。
料金だけでなく速度やプラン、最低利用期間などの確認も大切です。
MNP手続(転出)を行います
使っていた電話番号をそのまま引き継ぎたい場合は、MNP手続が必要です。
まず、ソフトバンクからの転出手続きをしてMNP予約番号を発行してもらいます。
手続きはソフトバンクショップかMNP問い合わせ窓口(電話)で行うことができます。
電話番号:ソフトバンク携帯から*5533 または0800-100-5533(無料)
受付時間 9:00~20:00
電話で発行する場合は口頭で番号が告げられるので、メモの準備をしておきましょう。なお、この手続きには手数料3,000円がかかります。また、MNP予約番号の有効期間は15日間ですのでご注意ください。
格安SIMに申し込む(MNP転入手続き)
MNP番号が入手できたら、格安SIMのHPから申し込みをします。
申し込み手続きには、入手したMNP番号、本人名義のクレジットカード(支払い情報)、本人確認書類、メールアドレスが必要になります。
なお、量販店やAmazonなど格安SIMパッケージを購入できたり、店頭での購入・申し込みが可能な格安SIMもあります。
必要に応じてSIMロック解除をします(格安SIMのSIMカードが必要)
SIMカードが届いたら、端末のSIMロックを解除します。(ソフトバンク回線で運営している「U-mobile」「b-mobile」「スマモバ」をデータ通信専用で使う方はSIMロック解除の必要はありません)
SIMロックの解除は、ソフトバンクショップでやってもらうこともできますが、手数料が3,000円かかります。
パソコンやスマートフォンで「My Softbank」にアクセスしてSIMロック解除を申し込むと、料金はかかりません。
[My SoftbankからのSIMロック解除方法]
<解除キーの発行>
1.SIMロックを解除する携帯電話番号でMy Softbankにアクセスします
2.SIMロック解除うる端末の製造番号*(IMEI番号)を入力し「次へ」を選択します
3.製造番号(IMEI番号)と機種名を確認し、「解除キーを発行する」を選択します
4.SIMロック解除キーが発行されるので、メモなどに控えます
(※iPhone/iPadの場合、解除キーは発行されません(解除キー不要))
<SIMロック解除>
1.契約した格安SIMのSIMカードを端末に挿入し、電源を入れます
2.SIMロック解除キーを入力し、「ロック解除」を選択します
(iPhone/iPadの場合は、Apple IDとパスワードを入力します)
3.これでSIMロック解除完了です。
★解除キー発行だけでは、SIMロック解除は完了しませんのでご注意ください。
*製造番号(IMEI)確認方法
・iPhone/iPadの場合:「設定」→「一般」→「情報」
・他のスマートフォン/携帯の場合:電話をかける方法と同じ手順で「*#060#」と入力すると表示されます(一部携帯は除く)
・電池カバーや電池パックを取り外すことで確認できます
・購入した携帯電話の箱の側面・裏面から確認することができます
*SIMカード挿入方法
SIMカードの取り付け方は端末によって様々で、iPhoneのように、SIMピンを使ってSIMトレイを取り出すタイプや、裏フタを外してSIMカードを挿し込むタイプもありますので、端末の説明書などで確認して取り付けましょう。
SIMカードが届いたら~開通手続き
申し込みをした格安SIMの開通センターに連絡をいれるか、インターネットに接続しているPCから「モバイル契約情報」ページなどにアクセスして開通手続き(アクティベーション)を行います。
開通までの時間は格安SIMによって違いますが、手続き完了後30分~1時間程度で回線が切り替わります。その間は端末の利用ができませんのでご注意ください。
また、開通センターの受付時間にも注意が必要です。
初期設定を行います。
この手順は端末や契約した格安SIMによって方法が異なりますので、格安SIMから送付された手順書を見ながら行うか、下記のサイトを参考にしてください。
Androidスマートフォンを使った格安SIMのAPN設定ガイド
[Android端末でBIGLOBE SIMと契約した場合のAPN設定手順]
1.ホーム画面の[設定]をタップします
2.[その他]をタップします。
3.[モバイルネットワーク]をタップします。
4.[アクセスポイント名]をタップします。
5.APN(アクセスポイント)一覧が契約した格安SIM名(ここでは、BIGLOBE LTE・3G)に◎ついていることを確認します。ついていない場合は、〇の部分をタップします。
これで設定終了です。
万が一つながらない場合は…
ここまでの手順で、乗り換えは完了!通話やインターネットの利用ができるようになります。
万が一、つながらない場合は契約した格安SIMのサポートやチャットで問い合わせをしましょう。端末を再起動するとつながる場合もあります。
まとめ
ソフトバンク回線を使った格安SIMは、運用が始まったばかりで音声通話SIMがないなど、残念ながらまだサービスが充実しているとは言えません。
ソフトバンク回線の格安SIMが利用できれば、SIMカードの入れ替えだけで乗り換えができて便利ですが、SIMロック解除さえ行えばドコモ系の格安SIMへの乗り換えることもできます。
SIMロック解除ってなんだか難しそう…と思うかもしれませんが、やってみれば意外と簡単かもしれませんし、やるのは乗り換えの時だけ。
なんといっても格安SIMの料金の安さは魅力的ですから、自分に合った格安SIMを見つけて乗り換えにチャレンジしてみませんか?
スポンサードリンク
当サイトおすすめの格安simは?

当サイトでおすすめしている格安simはこちらになります。
-
-
UQモバイル
1位はUQモバイルです。格安simの一番の問題点は通信速度ですが、UQモバイルはau、ドコモ、ソフトバンク並みの通信速度でストレスなく使用可能です。
TVコマーシャルを展開するなど、企業としての母体がしっかりしていて、安心感があるのも魅力の一つですね。
まずは検討してみる価値があるMVNOではないでしょうか。
-
BIGLOBEモバイル
2位はBIGLOBEモバイルです。エンタメフリープランはかなり使い勝手が良く、YouTube、Google Play Music、Apple Music、AbemaTV、Spotifyの利用にかかるデータ通信がカウントされません。
動画視聴は特に通信容量を消費するので、エンタメフリープランを駆使すれば定額、低容量のプランでも十分に対応できます。
母体はあのBIGLOBEですし、安定感も魅力の1つではないでしょうか。
-
LINEモバイル
3位はLINEモバイルです。
コミュニケーションフリープランはLINE、Twitter、Facebook、InstagramのSNSやLINE MUSICで使用した通信量がその月にカウントされないので、SNSをする人にはピッタリです。
また、その名の通り、LINE関連の使い勝手が良いというのも人気の1つになっています。LINEユーザーにはお勧めのMVNOとなっています。
-
U-mobile
テザリングや動画視聴などで月に大量のデータ通信を行う人にはU-mobileがおすすめです。
高速通信使い放題のデータ通信無制限プランは月額料金も2980円と安いですし、毎月最新の映画が1本無料で見られるサービスもあります。
-