格安simについて調べるとよく出てくる“simロック解除”について、した方が良いみたいだけど、やり方が分からない、と悩んでいる方が少なくないはずです。

 

やり方以前に“simロック解除”という言葉について、実は分かってないという方も以外といらっしゃるかと思うので、今回は、“simロック解除”という言葉の説明から、実際の方法までご紹介いたします。

 

 

simロック解除の目的は?

何事にも目的があるわけですが、まずはsimロック解除の目的を整理しておきたいと思います。

simロックってなにが”ロック”されてるの?

「自分のスマホsimカードスロットからsimカードが抜きとれないようにロックされているわけではないのに、simロックされってるって、どういうことなんだろう?」と疑問に思ってた人もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そもそも、simカードというのはスマホ回線契約者情報を記録したある種の記憶装置で、どこのキャリアと契約していて、電話番号は何番か、といった情報を持っています。

 

各キャリアは、simカードの情報を参考にして、「このスマホは使ってもらって問題ないね」だとか「この人、携帯代支払い遅れているから、回線止めちゃおう」ということをやっています。

 

で、simロックとは言うのは、スマホの販売キャリアと、simカードが情報として持っている回線契約キャリアが違うと、スマホが通信できなくなるキャリアスマホ特有の仕組みのことです。

 

つまり、ソフトバンクから発売されたスマホ×docomoで契約した時のsimカードの組み合わせでは通話できず、通話するためには、ソフトバンクから発売されたスマホ×ソフトバンクで契約した時のsimカードという特定の組み合わせにロックさせられるので、simロックと呼びます。

 

simロック解除が義務化された背景

 

政府・総務省より2011年にsimロックはやめなさいとお達しが出たことを指して「simロック解除の義務化」と呼びます。

 

simロックの仕組みがあれば、キャリアにとっては、一度契約したお客様が他のキャリアに移られる可能性を減らすことができるというメリットがある一方で、契約者からすると、特定のキャリアのスマホを使い続けている間は他のキャリアに移動することができないという選択の自由度の低下、また、お客様の移動が減ることで、キャリア同士のお客様争奪戦が起きにくく、サービスの質が下がるというデメリットがありました。

 

そのデメリットを重く見た政府が「simロック解除の義務化」を進めたわけですが、その思惑通り、現在では大手キャリア以外の格安sim各社も登場し、使う側の選択肢も増え、その結果、各社、お客様の支持を得るためサービス競争が盛んになっています。

 

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simロックは解除するべきなの?

「simロック解除の義務化」が格安simの登場に大きな役割を果たしたわけですが、実はキャリアから格安simに乗り換える際、必ずしもsimロック解除は必要なかったりします。

 

格安sim各社はキャリアの回線を間借りして、スマホの通信サービスを行っていますが、その際、ユーザーに配布されるsimカードも実はキャリアからの借り物で、内部情報としてdocomoやauといった貸出元のキャリア情報を持っており、結果的に、スマホとsimのキャリア情報が一致することもあります。

 

なので、キャリアから格安simに乗り換えるとしても、乗り換え元のキャリアと乗り換え先の格安simの組み合わせによっては、simロックの解除が必要かどうか、変わってきます。

 

 simロックが可能か判断する方法

「simロック解除の義務化」が始まったのは2011年からだと上で書きましたが、実はどの端末でもsimロック解除ができるようになったのは2015年以降で、それ以前のモデルは

simロック解除機能がないこともあります。

 

また、simロック解除の乱用防止という観点から、購入条件によっては一定期間simロック解除ができないようになっています。

 

自分の手元のスマホがそれらの資源を受けず、simロック解除か可能か判断する方法としては、IMEIと呼ばれる端末製造番号がスマホの設定から確認できるのですが、キャリアのマイページからIMEI番号を入力することで、解除が可能か表示されます

 

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simロック解除の必要がないパターンは?

さて、上で“キャリアから格安simに乗り換えるとしても、乗り換え元のキャリアと乗り換え先の格安simの組み合わせによっては、simロックの解除が不要になる”と書きましたが、具体的な格安simを紹介していきます。

docomo端末×docomo系格安sim各社

 

大多数の格安sim各社がdocomoの回線を借りており、特別、なにも書いていなければ、「この格安simはdocomo回線だな」と思っていただいて大丈夫です。

 

逆に言えば、今までdocomoだった人は、simロック解除せずに格安simへ移れる可能性が高いので、他のキャリアユーザーに比べて、格安simデビューのハードルが一番低いと言えそうです。

 

一応、代表的なdocomo回線系格安sim各社を上げておきます。

 

・楽天モバイル

・LINEモバイル

・DMMモバイル

・IIJmio

・mineo

・FREETEL

 

見た通り、“名前を聞いたことが格安sim”はほとんど全てdocomo系格安simです。

 

au端末×au系格安sim各社

 

auは事実上のセカンドブランドと言われている、UQ mobileを保護するためか、積極的に格安sim各社に回線を貸出していないこともあり、au系格安simとして有名どころとしては、以下の二社にしぼられるでしょう。

 

・UQ mobile

・mineo

 

「あれ、mineoはdocomo回線系格安simではなかったの?」と思う方がいらっしゃると思いますが、mineoはdocomoからもauからも回線を借りており、契約時、どっちのsimでも使えるレアな存在で、「今まで使っていたauのスマホはsimロック解除せずに使いたい。セカンドスマホとしてdocomoの中古スマホを買ってきた」という場合は、mineoで契約すれば一社で両方とも、simロック解除せずに使える在り難い存在です。

 

また、UQ mobileは知名度が高い格安simで唯一、docomo系格安simではない、これまたイレギュラーな存在です。

 

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ソフトバンク端末×ソフトバンク系格安sim各社

 

実はソフトバンクは、長らく格安sim各社に回線を貸し出す事業を全くしてきませんでした。

 

ソフトバンク系格安simが登場したのはなんと2016年8月で、docomoとの格安simに対する取り組みの差は一目瞭然です。

 

これは格安sim各社に対抗する目的で設立されたセカンドブランドY!mobileの存在があり、わざわざ格安sim各社に回線を貸し出す必要がない、という経営判断によるものでしょう。

 

ということで、メジャーところのソフトバンク系格安simは以下の2+1です。

 

・U-mobile

・b-mobile

・Y!mobile

 

+1であるところのY!mobileは厳密には格安simとは言えませんが、いわゆるdocomo、au、ソフトバンクの三大キャリアよりは料金が安い点など、格安sim的な性格を持ちつつ、店舗による充実のサポート体制など格安simにはないキャリアの魅力もあり、ソフトバンクからスマホはそのままsimロック解除をせずに契約を切り替える人も多いです。

 

simロック解除と解約は違う

さて、ここまで読んだ方ならばわかるかと思いますが、simロック解除は、スマホに対して、スマホを発売した本来のキャリア以外の情報が入ったsimが使える様に設定を変えてあげることです。

 

simの解約は、契約を解約し、simカードを携帯会社に返すことなので、まったく違うことなので、似た言葉ですが、意味は全く違うので混同しないように気を付けて下さい。

 

simロックのやり方は?

simロック解除の目的やする必要の有無が分かったところで、simロック解除の方法について紹介いたします。

 simロックができる場所はどのキャリアも同じ

 

上でも説明した通り、simロック機能はキャリアスマホ特有の機能ですので、simロック解除は、docomo、au、ソフトバンク、Y!mobileの各キャリアが管理しています。

 

で、実際の解除は、「携帯ショップでキャリアスタッフに設定してもらう」or「新しいsimカードを用意して自力設定する」のどちらかになる点は、四キャリアともに同じです。

 

ちなみに各キャリアの公式ページはこちらになります。

docomo・SIMロック解除の手続き

https://www.nttdocomo.co.jp/support/procedure/simcard/unlock_dcm/

 

au・SIMロック解除のお手続き

https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/simcard/unlock/

 

ソフトバンク・ソフトバンクの携帯電話を他社で利用する / SIMロック解除

https://www.softbank.jp/mobile/support/usim/unlock_procedure/

 

Y!mobile・[SIMロック解除]手続き方法を教えてください。

http://faq.ymobile.jp/faq/view/406359

 

店頭でsimロック解除

simロック解除のやり方として基本となるのはキャリアの携帯ショップへ出向いて、お店の人に設定してもらう方法です。

 

ちなみにdocomoの場合、電話からもsimロック解除の依頼ができますが、メリット・デメリットともに、店頭でsimロック解除を行う場合とほとんど同じです。

 

スタッフがやってくれる

 

店頭でsimロック解除をしてもらうメリットは簡単かつ、スタッフがしてくれるので間違う心配がない、という点です。

 

時間がかかる

 

デメリットは携帯ショップによっては混雑がすごく、何時間も待たされるという点です。

 

特にショッピングモールなどのお客さんが多い携帯ショップでしかも土日の昼間となると、平気で5時間待ちということもあり、辟易するものがあります。

 

simロック解除のお願いは、契約の解約のお願いと一緒にするのが吉です。

 

費用もかかる

 

携帯ショップでsimロック解除をすると、手数料が各社ともに3000円掛かってしまいます。

 

携帯ショップでsimロック解除をしてもらう、ということはお金と時間で、面倒な設定をやってもらう、ということだと思ってください。

 

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自宅からネットでsimロック解除

お金と時間をかけずに、simロック解除をしたい、という人向けに自力設定する方法についても紹介いたします。

 

待ち時間なし

 

自力でsimロック解除をするメリットはなんといっても、simロック解除のためにキャリアに行って、しかも待たされる時間の無駄がなくなる点です。

 

費用もかからない

 

携帯ショップの店頭でスタッフにsimロック解除してもらう際にかかった手数料3000円も、自力でsimロック解除する場合はかかりません。

 

お金も時間もかからないけれど、設定する手間がかかるのが、自力でのsimロック解除です。

 

事前に新しいsimがいる

 

simロック解除から、新しいsimの読み込みまで一連の処理として扱うので、新しいsimカードが用意できていない場合は、インターネットからのsimロック解除ができません。

 

simロック解除を自力でする場合は、新しいsimカードの用意が必須です。

 

解約後は実施不可能

 

これは携帯ショップで解除してもらうときもそうですが、キャリアによっては、契約中のお客様本人からのsimロック解除依頼があったときのみ、simロックを解除する、というルールを定めています。

 

店頭の場合、simロック解除とsimの解約を同時にスタッフにお願いする方が多いので、あまり、その罠にはまりませんが、simロック解除を自力ですることを考えていたユーザーが、先に解約だけ届け出てしまい、いざsimロック解除の手続きを進めようとすると、契約情報がないので、simロック解除ができなかった、という残念な結果になることもあるようです。

 

 お手軽ではない

 

自力でsimロック解除をするユーザーも少ないし、そもそも、simロック解除はあまりして欲しくないというキャリアの事情もあってか、simロック解除の設定画面は使い勝手が悪く「簡単に自力でsimロック解除ができます!」とは言えない状況です。

 

以下に簡単な流れを紹介します。

 

①PCでキャリアのマイページを開く。

②IMEI番号(端末製造番号)を入力し、simロック解除可能だと判断されれば、手続き画面に進む。

③手続き開始に了承する。(その際、受付番号が表示されるキャリア/機種もあります)

④電源オフ状態のスマホに新しいsimカードを挿入する。

⑤スマホを起動する

⑥「無効なsimが挿入されている」という趣旨の警告が表示されるので、警告を開いて、simカード情報の更新ボタンを押すとスマホが再起動し、simロック解除完了。(受付番号が表示されたキャリア/機種の場合、受付番号の入力画面が表示され、入力することでsimロックが解除されます)

 

ツールを使った非公式なやり方も

 

上で説明した通り、携帯ショップの店頭でのsimロック解除や、自力のsimロック解除は面倒な点があります。

 

面倒な点を回避できるかもしれない、非公式な方法もあるので、一応、紹介いたします。

 

一番お手軽?

 

非公式なやり方とは「simロック解除アダプター」(通称:下駄)と言われるツールを使う方法です。

 

詳しい理屈は不明ですが、simカードをスロットに差す際に「sim ロック解除アダプター」も一緒にセットすることで、simカードの一部情報にスマホがアクセスできなくなり、キャリア不一致のsimロックを回避し、疑似的にアンロックさせる仕組みのようです。

 

「sim ロック解除アダプター」の値段は、携帯ショップでsimロック解除する際の手数料よりも安く買え、使いたいsimカードと一緒に「simロック解除アダプター」をセットするだけで良いので、一番手軽な方法と言えますが、非公式な方法なのでリスクもあります。

 

確実ではない

 

ただし、非公式なやり方ですので、全スマホが問題なく「simロック解除アダプター」でsimロック解除される保証はなく、確実性はありません。

 

「simロック解除アダプター」で全スマホが無事にsimロック解除されるとは限らない、という点は留意が必要です。

 

壊れることもあり

 

「simロック解除アダプター」はsimスロットにsimカード以外のものを入れてしまうものなので、スマホのsimスロットが物理的に壊れるリスクがあります。

 

また、非公式な方法ですので、他にも不具合が発生する可能性があります。

 

iPhoneをsimロック解除したい!

 

キャリア契約時に購入したiPhoneも、simロック解除して使いたいというニーズがありますよね。

 

そこでここからは、iPhoneのsimロック解除についてご説明したいともいます。

 

iPhoneのsimロック解除するメリットは?

iPhoneは様々な面でandroidスマホと異なりますが、simロック解除においてもその差が出てきます。

 

iPhoneにはあってandroidにない、iPhoneだけのメリットを紹介いたします。

 

事実上simフリーiPhone化できる

 

キャリアから発売されたandroidスマホは、キャリアに合わせて通信の仕様や使える周波数(バンド)が異なっており、simロック解除をしてキャリアを変えたものの、通信の安定性が今一つ、と感じることがたまにあります。

 

しかし、iPhoneはandroidスマホと違い、ハードウェアとしてはsimフリー版と同じものを、キャリアごとにsimロック設定するついでに、使える周波数をソフトウェア的に制限しているだけなので、iPhoneをsimロック解除するとsimスリー版と同等品になる、というメリットがあります。

 

サポートの質が落ちない

 

日本のキャリアから発売されたandroidスマホは、いわばキャリアが販売代理店として、サポートを受け持っており、キャリアとの契約がなくなると、十分なサポートを受けられなくなることも少なくありません。

 

しかし、iPhoneは製造元のAppleがサポートを提供するので、キャリアと契約していても、していなくても同じサポートを受けられるメリットがあります。

 

方法はandroidスマホと同じ

iPhone特有のメリットがあるということは、simロック解除の方法もandroidスマホと異なるのですか?と気になる方がいらっしゃるかと思いますが、方法自体は同じです。

 

iPhoneの場合も、店頭or自力or「simロック解除アダプター」を使うかのいずれかの方法で解除してください。

 

 

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