スマートフォンをアクセスポイント(親機)として、パソコンやゲーム機器などをネットにつないで楽しむことができる「デザリング」。外出先でこの機能を便利に使っている方も多いと思います。
格安SIMに乗り換えるにあたり、今まで普通に使っていたこのデザリングが格安SIMでも使えるのか気になりますよね。
実は、格安SIMのデザリングには注意が必要。使用する回線や端末によって利用できるかどうかが違ってくるんです。
そこで、今回は格安SIMでデザリング機能を利用するための注意点などをご紹介しましょう。
Contents
そもそもデザリングって何?
テザリングとは、スマートフォンをアクセスポイント(親機)として、パソコンやゲーム機などをインターネットに接続できるようにする機能のことです。
モバイルルーターを別途契約する必要もなく、スマホだけで他に特別な準備をしなくてもインターネットに接続ができるのでとても便利です。
ただ、長時間利用すると端末のバッテリーをかなり消費してしまうのが難点でもあります。
ドコモ、au、Softbankのキャリア3社とも、デザリングオプションの設定があり、300円~500円の月額料金がかかりますが、加入するプランによって月額料金が無料になります。
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確実にデザリングしたい場合は、ドコモ系回線がおススメ
3大キャリアでは普通に使えるデザリング、格安SIMでも同じように使えるのでしょうか?
実は、格安SIMでデザリングができるかどうかは、利用する回線と端末の機種によって違ってきます。
また、サービスが始まったばかりのSoftbank回線を使った格安SIMでは、端末の機種に関係なくデザリンができません。
回線と端末の種類によるデザリングの可否を表にすると次のようになります。
【格安SIMがドコモ回線の場合】
端末種類 | デザリング可否 | |
Android端末 | ドコモ版 | △(一部可) |
au版 | × | |
SIMフリー版 | 〇 | |
iPhone
|
ドコモ版 | 〇 |
au版 | × | |
SIMフリー版 | 〇 |
【格安SIMがau回線の場合】
端末種類 | デザリング可否 | |
Android端末 | ドコモ版 | × |
au版 | 〇 | |
SIMフリー版 | 〇 | |
iPhone
|
ドコモ版 | × |
au版 | × | |
SIMフリー版 | × |
※格安SIMがSoftbankの場合、今のところ、デザリングはできません。
ドコモ回線でもドコモ版のAndroid端末でデザリングができない可能性がありますし、au回線の場合、SIMフリーのiPhoneでもデザリングができません。
動作確認端末の一覧をHPに公開している格安SIMもありますから、デザリングをしたいと思っている方は、乗り換えを検討している格安SIMでデザリングが可能か確認すると間違いがありません。
ドコモ回線で利用可能なドコモ版Android端末
ドコモ系格安SIMで利用可能なドコモ版Android端末は以下のとおりです。
・arrows SV F-03H
・Xperia X Performance SO-04H
・AQUOS ZETA SH-04H
・Galaxy S7 EdgeSC-02H
・Disney Mobile on docomoDM-01H
・AQUOS Compact SH-02H
・AQUOS ZETA SH-01H
・Nexus 5X
・arrows Fit F-01H
・AQUOS EVER SH-04G
・AQUOS ZETA SH-03G
(2017年5月現在)
デザリングの設定方法
端末がデザリングに対応していることが分かったら、格安SIMに乗り換え後、キャリアの時と同じようにスマートフォンの設定を行います。
<iPhoneの場合>
「設定」→「インターネット共有」をオンにする→「Wi-Fiパスワード」をデザリング先(PCなど)で入力します
<Androidの場合>
「設定」→「無線とネットワーク」の「その他の設定」→「デザリング」→Wi-Fiデザリング」→「Wi-Fiデザリング設定」→設定画面が表示されるので、パスワードを設定します→デザリング先(PC)で設定したパスワードを入力します
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格安SIMでのデザリング、速度は大丈夫?
格安SIMは大手キャリアに比べると速度が遅く、一般的な実測通信速度は通常時で3~5Mbps程度、混雑時で200kbps~1Mbps程度です。
デザリングをするとスマホを経由するため、デザリング先のPCではさらにその速度が落ち、安定したスピードを保てない可能性もあります。
そのため、オンラインゲームや動画配信サービスなど常時安定した速度と接続が必要な場合は、格安SIMでのデザリングは避けた方がいいでしょう。
ただ、インターネットやYouTubeの閲覧などは500Kbps程度で大丈夫ですから、昼の混雑時を除けば格安SIMのデザリングでも十分な速度を確保できるでしょう。
デザリングするなら大容量プランがおススメ
格安SIMでデザリングする場合、速度の他に気を付ける点がデータ容量です。
デザリングを利用すると、かなりの量のデータを消費する可能性がありますから、頻繁にデザリングを利用する方は、それを踏まえて格安SIMの大容量プランに利用することをおススメします。
現在、30GB以上の大容量プランを提供している格安SIMは、以下のとおりです。(料金はデータ専用SIMの場合)
・楽天モバイル…30GB(5,450円)
・BIGLOBE SIM…30GB(6,750円)
・OCNモバイルONE…30GB(6,050円)
・イオンモバイル…30GB(5,380円)、40GB(7,480円)、50GB(10,300円)
・エキサイトモバイル…30GB(5,980円)、40GB(7,980円)、50GB(10,180円)
また、DMMモバイル、U-mobile、楽天モバイルなどでは、無制限プランも用意しています。
まとめ
キャリアでは簡単にできていたデザリングですが、格安SIMでやろうとすると、回線の種類や端末によって違いがあることがお分かりいただけたと思います。
現在、デザリングにおススメなのは、ドコモ回線の格安SIMでSIMフリー端末を使うこと。
端末をそのまま使いたいと思っている方は、乗り換えた後、「できない!」という事態に陥らないように、事前に乗り換え予定の格安SIMのHPでしっかり動作確認をとりましょう。
また、データ容量の少ないプランでデザリングをすると、速度制限がかかったり思いがけない費用が必要になる場合もありますから、スマホでのデザリングを頻繁にする方は加入するプランもデザリングも踏まえて検討した方がいいでしょう。
当サイトおすすめの格安simは?

当サイトでおすすめしている格安simはこちらになります。
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UQモバイル(iPhoneでのテザリングはできません)
1位はUQモバイルです。格安simの一番の問題点は通信速度ですが、UQモバイルはau、ドコモ、ソフトバンク並みの通信速度でストレスなく使用可能です。
TVコマーシャルを展開するなど、企業としての母体がしっかりしていて、安心感があるのも魅力の一つですね。
まずは検討してみる価値があるMVNOではないでしょうか。
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BIGLOBEモバイル
2位はBIGLOBEモバイルです。エンタメフリープランはかなり使い勝手が良く、YouTube、Google Play Music、Apple Music、AbemaTV、Spotifyの利用にかかるデータ通信がカウントされません。
動画視聴は特に通信容量を消費するので、エンタメフリープランを駆使すれば定額、低容量のプランでも十分に対応できます。
母体はあのBIGLOBEですし、安定感も魅力の1つではないでしょうか。
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LINEモバイル
3位はLINEモバイルです。
コミュニケーションフリープランはLINE、Twitter、Facebook、InstagramのSNSやLINE MUSICで使用した通信量がその月にカウントされないので、SNSをする人にはピッタリです。
また、その名の通り、LINE関連の使い勝手が良いというのも人気の1つになっています。LINEユーザーにはお勧めのMVNOとなっています。
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U-mobile
テザリングや動画視聴などで月に大量のデータ通信を行う人にはU-mobileがおすすめです。
高速通信使い放題のデータ通信無制限プランは月額料金も2980円と安いですし、毎月最新の映画が1本無料で見られるサービスもあります。
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