ここ数年で格安SIMのプランやサービスがかなり充実してきました。
「料金が高くスマートフォンは持てない」と思っていたガラケー利用者の中にも、「この料金ならスマホにできそう!」と格安SIMを検討し始めている方も多くいるのではないでしょうか?
でも、実際ガラケーから格安SIMにしようとしたとき、一体なにから始めたらいいのか?ガラケーからスマホにすると何が変わるのか?不安なこともたくさんあると思います。
そこで、今回はガラケーからスマートフォンに乗り換える時の注意点や乗り換え手順などをご紹介しましょう。
Contents
ガラケーとスマートフォンって何が違う?
そもそも、ガラケーとスマートフォンって何が違うのでしょう?
「ガラケー」とは、「ガラパゴス携帯電話」の略で「おサイフケータイ」、「ワンセグ」、「赤外線通信」等の機能を搭載した、日本独自の携帯電話のことをいいます。
世界から隔離されたような環境で日本独自の進化をとげたことから、「ガラパゴス諸島」になぞらえて「ガラパゴス携帯(ガラケー)」と呼ばれています。
一方、スマートフォン(smartphone)は、パソコンの機能をあわせ持っていて、インターネットとの親和性が高い多機能携帯電話のことをいいます。”smart”は「賢い」という意味があり、iOSやAndroidなどのOS(オペレーティングシステム)を搭載し、利用者自身があとからソフトウェア(アプリ)などを追加することで、自分好みにカスタマイズすることができます。
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ガラケーで出来ること・出来ないこと
ガラケーからスマートフォンに乗り換える方に、「どうしてスマホにしたいのですか?」と聞くと、「みんなが持っているから、画面をス~ってやりたい(笑)」と答える方が多くいます。
そんな単純な理由で乗り換えるのも問題なし!ですが、ガラケーでも十分出来ることありますから、そのあたりもしっかり確認しておきましょう。
「ガラケーでも十分出来ること」としては、電話をかける、メールの送受信、SMSは、基本的にはスマホとほとんど変わりません。
一方、「スマホに軍配が上がること」としては、インターネットで検索をする、写真や動画を撮る、音楽を聴く、LINEなどのアプリでコミュニケーションをとる…といった基本機能以外が挙げられます。
以前は、お財布携帯や赤外線送信はガラケーでしか使えませんでしたが、最近はスマホにもその機能が搭載され始めてきています。
ガラケーから格安SIM(スマホ)に乗り換える時の事前チェック項目
ガラケーから格安SIM(スマホ)に乗り換える時には、事前にどんなことを確認すればよいでしょうか?
次にそのチェック項目を挙げてみました。
1カ月の通話時間はどのくらいか?
格安SIMは、キャリアにはあった家族間通話無料などのサービスがあまりありません。
ただ、1回5分の無料通話や1か月60分の通話などのオプションを用意している格安SIMはありますので、格安SIMのプランやオプションを選ぶために、1か月の通話時間がどのくらいなのか自分で把握しておくことは大切です。
使えなくなる機能の確認
ガラケーから格安SIMの乗り換えると、使えなくなる機能があります。
代表的なものは、「〜@docomo.ne.jp」「〜@ezweb.ne.jp」「〜@softbank.ne.jp」といったキャリアのメールアドレスで、これはガラケーだけでなくキャリアから格安SIMに乗り換えた場合も同じです。
格安SIMからメールアドレスが提供される場合もありますが、GmailやYahooなどのフリーメールアドレスを取得しておいた方がよいでしょう。
また、同様にキャリアで貯めていたポイントサービスも使えなくなりますから、貯めたポイントは乗り換え前に使い切っておきましょう。
さらに、利用するスマホや格安SIMによっては、お財布携帯や赤外線が利用できなくなる場合があります。これらのサービスを利用したい場合は、スマホにその機能があるか?購入時に確認した方がよいでしょう?
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プランを選ぶときの注意事項
格安SIMのプランを選ぶときにはどんな点に気を付けたらよいかポイントを挙げてみました。
ドコモ系かau系かソフトバンク系か?
格安スマホは、ドコモ、au、ソフトバンクから回線を借りて運用しています。
そのため、乗り換えたい格安SIMがどの系列の回線を使っているかもポイントになります。
ただ、これは使っていたスマホで格安SIMに乗り換える場合は重要ですが、ガラケーから乗り換える場合は、スマホ本体を新しく購入することになるためどの系列を選んでも問題はありません。
各キャリアそれぞれの回線を借りている代表的な格安スマホは下記の通りです。
ドコモ・・・mineo、楽天モバイル、OCNモバイルONEなど多数
au・・・UQ mobile、mineo
ソフトバンク・・・Y!mobile
SIMの選び方
格安SIMには、大きく分けて3つのプランがあり、データ専用SIMが料金は安くなっています。
1.音声通話付きSIM
2.SMS付SIM
3.データ専用SIM
1の音声通話付きSIMにしないと通話機能を利用できませんから、ガラケーの時と同じように通話がしたい、という方は音声通話付きSIMを選びましょう。
格安SIMは、かけた分だけ音声通話料金がかかってしまいますが、「かけ放題プラン」などのオプションを用意している格安SIMもありますから、月の通話時間を踏まえてオプションをつけると通話料金の節約になります。
データ専用でもIP電話やLINE電話などは利用できますが、LINEの登録にSMSが必要になるなど、SMSは何かと便利ですから、SMS機能はつけることをおススメします。
格安SIMにはSMS機能をつけるべし!トラブル回避にもなる!?
データ容量の選び方
利用したいSIMの次はデータ容量を決める必要があります。
「毎月、どのくらいのデータ容量が必要ですか?」と聞かれても、よく分かりませんよね。
そこで、ざっくりと必要なデータ容量の目安をあげてみました。
自宅にWi-Fiがあるかないかで必要なデータ容量が変わってきます。
【自宅にWi-Fiがない】
必要なデータ容量目安(月) | |
スマホをほとんど使わない | 1GB以下 |
スマホをあまり使わない | 2GB程度 |
スマホを普通に使う | 5GB程度 |
スマホをたくさん使う | 7GB~ |
【自宅にWi-Fiがある】
必要なデータ容量目安(月) | |
外出先でスマホをあまり使わない | 1GB以下 |
外出先でスマホを普通に使う | 3GB程度 |
外出先でスマホをたくさん使う | 5GB~7GB |
この目安から判断すると、最初は2GB~3GBのデータ容量を選ぶのがよさそうです。
なお、アプリによるデータ容量の消費量目安は次のとおりです。
・Youtubeを1時間視聴すると…300MB前後
・LINE…データ量はほとんど使いません
・Twitter…データ量はほとんど使いません
・Facebook…写真が掲載されているページを投稿をスクロールして4MBくらい
・ゲームアプリ…ゲームを最初にダウンロードして遊べるようにするには、100MB~600MB程度の容量が必要です。ゲームプレイ自体ではデータ量はあまり消費しません。(ゲームによって違いがあります)
・ラジオ(radiko)…1時間で30MB前後
スマホ本体の選び方
プランが大体決まったら、次はスマホ本体です。
最近のスマホは国内・海外製を問わずよくできているものが多く、あまりこだわりがなければ価格と見た目で選んでしまっても問題はないと思います。
ただ、「操作が簡単なスマホがいい」という方は、初心者を意識したスマホを提供している格安SIM(TONE)もありますし、富士通のARROWS M03は初心者向けのソフトを搭載しています。
スマホセットがおススメ
ガラケーから格安SIMに乗り換えるのであれば、スマホ本体は、格安スマホの会社でSIMカードとセットで購入することをおススメします。
ご家族が使っていたスマホなどが利用できれば、その方が費用は安く済みますが、中古ショップなどで購入した場合は、動作確認されていない場合もあります。
スマホセットで購入すると、最初の設定のサポートや何かあった時のサポートもしてもらえます。
また、キャンペーンも多く実施されていて、スマホ本体の代金がかなり安くなる場合もありますので、スマホセットを検討されることをおススメします。
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店舗で契約?ネットで契約?
格安スマホは、基本的にインターネット上での手続き&契約になります。
夜遅い時間でも手続きができたり、店舗まで行かなくていいというのは便利ではありますが、初めてでよく分からない、ネット経由は不安というも多いと思います。
そんな方には、実店舗で契約ができる格安SIMもありますから、そんな格安SIMを検討されてはいかがでしょう?
店舗購入出来る格安スマホ会社は以下の通りです。
・イオンモバイル
・UQモバイル
・TONE
・楽天モバイル
・U-mobile
・Y!モバイル
・mineo
・FREETEL
ガラケーから格安SIMへの乗り換え手順
ネット上で契約をした場合の格安SIMへの乗り換え手順を簡単にご説明しましょう。
1.乗り換え先の格安SIM(スマホ)を決めます
2. MNP予約番号の取得
今使っているキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)でMNP予約番号は、それぞれのショップもしくは、Web、電話でも手続きが可能です。
キャリア | Web | 電話 |
ドコモ | 【iモード】 i-menu→お客様サポート→お申し込み・お手続き→各種お申し込み・お手続き【PCサイト】 MyDoCoMo(http://www.mydocomo.com ) →ログイン 受付時間:24時間 |
携帯電話から:151
一般電話から:0120-800-000 受付時間:9:00~20:00 |
au | 【EZweb】 TOP→auお客さまサポート→申し込む/変更する→au携帯電話番号ポータビリティ(MNP)受付時間:9:00~21:30 |
携帯電話/一般電話から:0077-75470
受付時間:9:00~20:00 |
ソフトバンク | 【Yahoo!ケータイ】 TOP→My Softbank→各種変更手続き→MNP予約関連手続き受付時間:9:00~21:30 |
3.格安SIM(スマホ)の注文
予約番号を取得したら、手元にMNP予約番号、本人確認書類、クレジットカード
を用意して、選んだプランやスマホ本体を申し込みます。
4.初期設定
格安スマホが届いたら初期設定を行いましょう。
行う設定は、回線の切り替えとAPNの設定です。
設定する内容は各社違いますが、基本的には同梱されている説明書通りにすれば問題ありません。
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2台持ちやガラホという選択肢も…
実は、格安SIMを利用している人の中には、格安SIMはデータ通信のみで通話はガラケーという2台もちという方も多くいるようです。
2台持ちの理由は、ガラケーの方が通話プランが安いこと、キャリアメールがそのまま使えることにあるようです。
格安SIMのデータ専用プランは料金がかなり安いですから、格安SIMデータSIM+ガラケーでも料金がかなり節約できることになります。
また、数は少ないですが、見た目はガラケー、中身はスマホの「ガラホ」という機種もあります。二つ折りで使い勝手はガラケーと同じですが、中身はスマホですから、もちろんLINE通話なども可能です。
スマホの機能は使いたいけど、ガラケーの方が持ちやすい、使いやすいと思っている方にはガラホという選択肢もあります。
まとめ
格安SIMの登場で、私の周りでもかなりの人がガラケーからスマホに乗り換えをしました。
最初は戸惑っていてもしばらくすると、すっかり使いこなしていますし、画面が大きくなるのがやはり便利のようです。
ただ、データ容量の選び方が分からず、最初の月から速度制限にひっかかってしまった人もいますから、自分の利用の仕方を事前に確認するのはやはり重要。
また、格安SIMはかけ放題プランに加入しないと通話料金がかけた分だけ料金が発生するので、その点も要注意です。
ガラケーから格安SIMに乗り換える前に、どんな使い方をしていたのか、自宅にWi-Fiが利用できるかなど、事前にチェックして、安くて快適に使えるプランを選びましょう。
当サイトおすすめの格安simは?

当サイトでおすすめしている格安simはこちらになります。
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UQモバイル
1位はUQモバイルです。格安simの一番の問題点は通信速度ですが、UQモバイルはau、ドコモ、ソフトバンク並みの通信速度でストレスなく使用可能です。
TVコマーシャルを展開するなど、企業としての母体がしっかりしていて、安心感があるのも魅力の一つですね。
まずは検討してみる価値があるMVNOではないでしょうか。
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BIGLOBEモバイル
2位はBIGLOBEモバイルです。エンタメフリープランはかなり使い勝手が良く、YouTube、Google Play Music、Apple Music、AbemaTV、Spotifyの利用にかかるデータ通信がカウントされません。
動画視聴は特に通信容量を消費するので、エンタメフリープランを駆使すれば定額、低容量のプランでも十分に対応できます。
母体はあのBIGLOBEですし、安定感も魅力の1つではないでしょうか。
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LINEモバイル
3位はLINEモバイルです。
コミュニケーションフリープランはLINE、Twitter、Facebook、InstagramのSNSやLINE MUSICで使用した通信量がその月にカウントされないので、SNSをする人にはピッタリです。
また、その名の通り、LINE関連の使い勝手が良いというのも人気の1つになっています。LINEユーザーにはお勧めのMVNOとなっています。
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U-mobile
テザリングや動画視聴などで月に大量のデータ通信を行う人にはU-mobileがおすすめです。
高速通信使い放題のデータ通信無制限プランは月額料金も2980円と安いですし、毎月最新の映画が1本無料で見られるサービスもあります。
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