ドモコやau、Softbankの3大キャリアでは、ファミリー割引や家族割、ホワイトプラン家族24、家族おトク割…ネーミングは様々ですが、家族で契約をすると、家族同士の通話やメールが無料になったり、基本料金が安くなるなど、お得な割引があります。
格安SIMでも同じようなサービス「家族割」はあるのでしょうか?
家族で格安SIMへの乗り換えを検討している方にとっては、そのあたりも気になるところですよね。
そこで、今回は格安SIMで家族割サービスがあるのか?その詳細についてご説明しましょう。
Contents
キャリア(ドコモ、au、Softbank)の家族割ってどんなもの?
格安SIMの家族割をご説明する前に、3大キャリアの家族割がどんなものか少し確認しておきましょう。
割引名 | 対象 | 内容 | |
ドコモ | ファミリー割引 | 主回線契約者から三親等の方
最大20回線まで 離れて暮らす家族もOK |
・基本使用料25%OFF
・家族内のiモードメール無料 ・家族内の通話が安くなる ・携帯→自宅の通話料も10%OFF |
au | 家族割 | auが定める三親等10人まで
離れて暮らす家族もOK |
・家族間のSMSが無料
・「誰でも割」+「家族割」で家族間の国内通話料が24時間無料 ・無料通話付きプランの余った無料通話分をその月のうちに分け合える ・家族割のみの場合基本使用料が25%OFF |
Softbank | ホワイト家族24 | 血縁・婚姻、同姓もしくは生計を同じくしている事が確認できる家族
最大10回線まで 離れて暮らす家族もOK |
・家族への国内通話が24時間無料
・家族へのメールが24時間無料 |
この表をみると、3社とも家族間のメールや通話の割引に力を入れているのが分かります。
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格安SIMの家族割はちょっと違う?
「格安SIMで、3大キャリアと同じような家族割があるか?」と聞かれたら、答えは「NO?」でしょう。
というのは、格安SIMで提供されているのは「家族割」というより「家族向けプラン」だからです。
そして、その「家族向けプラン」にも2つの形態があります。
家族で契約すると月額料金割引
キャリアの家族割に近いサービスで、家族で契約すると、各回線の月額基本料金が割引になります。
ただ、このようなサービスを提供しているのは、今のところmineoのみ。
mineoでは、主回線から三親等以内の人最大5回線までを対象に月額料金が50円割引になります。
複数SIMで分け合うシェアプラン
もうひとつは、複数SIMを家族で分け合う「シェアSIM」や「シェアプラン」と呼ばれるものです。
これは、1件の契約で複数枚のSIMを追加することができるプランです。
スマホとタブレットなど端末を2つ以上持つ場合に利用する方も多いですが、家族でデータ容量を分け合うことも可能で、IIJmioのように「ファミリーシェアプラン」として提供している格安SIMもあります。
格安SIM家族割のメリットとデメリット
格安SIMにもこのように家族向けのプランがあります。
ただ、家族で乗り換えるから「家族割」「シェアプラン」がベスト!というわけではありません。
格安SIMの家族割にはメリットとデメリットがあるので、次にその点についてご説明します。
格安SIM家族向けプランのメリット
月額料金が安くなるケースがある
家族プランを利用して契約すると、家族それぞれが別々に契約するより月額の利用料金が安くなるケースがあります。
例えば、BIGLOBE SIMを家族4人で契約する場合。
・12GBをシェアSIMで利用
3,400円(12GB音声通話SIM・主契約)+ 900円×3(追加音声通話SIM3人分)=6,100円
・4人それぞれが3GB(音声通話SIM)契約
1,600円(3GB音声通話SIM)×4=6,400円
となり、シャアSIMを利用した方が月額料金が安くなります。
ただし、どちらの場合も、シェアSIM1枚につき、3,394円の手数料がかかりますので、ご注意ください。(BIGLOBE SIMの場合)
データ容量を分け合える
上記の例のように、12GBを家族でシェアする場合、家族の間で使う量に凸凹があっても、トータルで12GBまで利用可能なので、データ容量をあまり気にしないで利用することができます。
また、mineoには、余ったデータ容量を家族でシェアできる「パケットシェア」があります。
複数端末で利用が可能
家族向けのプランは、家族でデータ容量を分け合うことを目的で提供されたプランですが、1人で複数の端末を利用する場合も使うことができます。
スマホとタブレットなど端末を2台以上持っている方は、別々に契約をするとそれぞれでデータ容量の調整が必要ですが、シェアSIMの場合はトータルで考えればいいので便利です。
デザリングの手間をはぶくため、このプランを使っている方もいるようです。
格安SIM家族向けプランのデメリット
料金が高くなる場合もある
格安SIMの中には、家族間でシェアできるプランを、6GBや10GBなど大きな容量からしか選べない場合があります。
夫婦2人で普段からあまりデータ容量を使わない場合、大きな容量のシェアプランを選んでしまうと、少ない容量のプランを個別に契約するよりも月額料金がかえって高くなってしまう場合があります。
データ容量の管理があいまい
家族向けのプランは、データ容量が家族全員のトータルで、一人ひとりで使う容量が分けられているわけではありません。
そのため、家族のだれかが極端に多くのデータ容量を使ってしまうと、他の家族が使える容量が少なくなってしまいます。
そして、データ容量を超えてしまうと、多く使った人だけでなく、家族全員の通信速度に規制がかかってしまいます。
データ容量が大きいから使い放題ではないので、家族間でルールを決めるなど注意も必要です。
※mineoの家族割では、データ容量をシェアせず、それぞれがデータ量を設定します。余った場合、家族とシェアすることができます。
名義を1人にする必要がある
他社から格安SIMに乗り換えをする場合、スマホの名義と格安SIMの契約名義が一致している必要があります。
家族向けのプランの場合も同様で、夫婦で家族向けプランに入る場合…
主契約者→夫(夫名義のスマホ)→家族向けのプランを契約
妻→名義が妻になっていたら→夫名義に変更→夫が主契約者の家族向けプランに加入
と、家族の家族のスマホをすべて主契約者の名義にする必要があります。
※mineoの場合は、スマホの名義が誰でも、家族割を使うことが可能です
※BIGLOBE SIMも名義がバラバラでもシェアSIMへMNPすることができます。
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シェアプランを提供している格安SIM
シェアプランを提供している格安SIMをご紹介しましょう。
IIJmio
「ファミリーシェアプラン」はデータ容量が10GBですが、3GBからの全プランで複数SIMに対応しています。ファミリーシャアプランでは最大10枚、他のプランでは最大2枚までSIMが利用できます。
また、通話定額オプションを申し込むと、月額600円で家族と10分、月額830円で家族と30分以内かけ放題となります。
DMMモバイル
シェアコースを選ぶと、1GB~20GBまですべてのプランで最大3枚のSIMでデータ容量を分け合うことが可能です。
月額料金が安いことで知られているDMMモバイルで、シェアプランも安い設定になっていますが、個別に契約した方が便利で安くなるケースもあります。
エキサイトモバイル
エキサイトモバイルは初期のころから複数枚プランに力を入れてきた格安SIMです。
段階性の「最適プラン」月次の「定額プラン」ともに標準で3枚、オプションを含めると最大5枚までSIMカードの利用が可能です。
BIGLOBEモバイル
シェアSIMを使うことで、6GB以上のプランで最大4枚までSIMを追加することができます。
また、MNP転入でシェアSIMを追加する場合、主契約のSIMと名義が異なっていても申し込むことが可能です。
OCNモバイルONE
「容量シェアSIM」が提供されていて、これを使えば最大4枚まで追加(合計5枚)することができます。
1日ごとのコースがあるのもOCNモバイルONEの特徴です。
NifMo
2016年9月に「NifMo ファミリープログラム」がスタートしました。
データ容量がシェアできるほか、契約数×0.5GB(500MB)のボーナスがプレゼントされます。
プラは3GB、7GB、13GBの3つ、親IDと子IDあわせて最大7契約まで利用が可能です。
mineo
minoeは月額料金が50円引きになる「家族割」の他、余ったデータ容量を家族でシェアできる「パケットシェア」があります。
また、家族だけでなく友達と分け合う「パケットギフト」などもあり、複数人で使う場合はとても便利です。
まとめ
キャリアが提供している家族割が、家族間のメールや通話の割引をメインにしているのに対して、格安SIMはデータ容量のシェアが主になっています。
そのため、キャリアの時の家族割をイメージして格安SIMに同じようなサービスを期待してしまうと、「格安SIMはサービスが悪い」という印象を持ってしまうかもしれません。
でも、格安SIMの魅力はなんといっても月額料金の安さ。その中で提供されている家族向けのサービスをうまく利用することで、家族でも快適に利用することができるはず。
家族で乗り換えたら、スマホ料金はかなり節約になりますから、格安SIMの家族向けプランのメリット・デメリットをしっかりと踏まえて最適なプランを選んでください。
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