格安SIMを選ぶとき、どうしても料金設定の安さに目がいってしまいがちですが、安さにひかれて契約したら速度が遅くて使い物にならなかった…なんてことになってしまうかもしれません。

動画をひんぱんに視聴する人、メール程度でサイトの閲覧はあまりしない方など、人によって利用の仕方はさまざまだと思います。使い方によって必要な速度は変わってきますから、実際にはどの程度の速度が自分には必要なのか?格安simはどのくらいの速度が出るのかを乗り換え前に確認しておくことはとっても大事!

そこで、今回は格安simの通信速度を徹底比較。速度の面からおすすめの格安simをご紹介しましょう。

格安SIM時間帯別速度ランキング

格安SIM各社のHPには、最大通信速度の記載はありますが、ホントのところどのくらいの速度が出るのか?気になりますよね

まずは、時間帯別に格安SIMの通信速度を計測し、ランキングを出してみました。

調査時期は2017年5月

時間帯は、朝8:00~9:00、昼12:00~12:30、夜18:00~20:00

朝は各社順調!トップはLINEモバイル

【朝 下り】

順位 速度平均(Mbps)
LINEモバイル 22.8
UQmobile 18.9
U-mobile 15.9
mineo(D) 15.1
DMM 8.8
nuroモバイル 8.4
FREETEL 8.2
楽天モバイル 7.5
DTI 7.4
10 イオンモバイル 7.3
11 ロケットモバイル 7.3
12 NifMo 7.2
13 OCN 6.9
14 IIJmio(D) 6.9
15 BIGLOBE 6.4
16 mineo(A) 5.1
17 IIJmio(A) 5.1
18 b-mobile 3.1

【朝 上り】

順位 速度平均(Mbps)
LINEモバイル 12.1
NifMo 8.5
楽天モバイル 6.7
mineo(A) 6.7
UQmobile 6.0
nuroモバイル 5.8
イオンモバイル 5.6
U-mobile 5.4
BIGLOBE 5.1
10 DTI 4.9
11 FREETEL 4.7
12 mineo(D) 4.2
13 ロケットモバイル 4.2
14 DMM 4.0
15 OCN 3.7
16 IIJmio(A) 3.5
17 IIJmio(D) 3.3
18 b-mobile 1.8

朝は、各社かなりの速度が出ています。

下りの最低でも3.1Mbpsのスピードですから、動画の視聴も快適にできるスピードです。

そんな中、下り20Mbps以上という驚異の速度を出しているのがLINEモバイル。それに続くUQmobile、U-mobile 、mineo(D)までが10Mbps以上のスピードです。

LINEモバイルは、上りでも12.1Mbpsとトップ、上り下りとも10Mbpsと貫禄を見せています。

昼の下りトップはUQmobile!1Mbps以下が10社以上

【昼 下り】

順位 速度平均(Mbps)
1 UQmobile 8.6
2 LINEモバイル 8.3
3 U-mobile 5.1
4 IIJmio(A) 2.8
5 楽天モバイル 2.7
6 DTI 1.4
7 FREETEL 1.3
8 mineo(D) 0.9
9 OCN 0.6
10 BIGLOBE 0.6
11 b-mobile 0.6
12 イオンモバイル 0.6
13 ロケモバ 0.6
14 nuroモバイル 0.6
15 IIJmio(D) 0.5
16 NifMo 0.5
17 DMM 0.5
18 mineo(A) 0.3

【昼 上り】

順位 速度平均(Mbps)
1 LINEモバイル 9.7
2 NifMo 8.1
3 UQmobile 6.9
4 IIJmio(A) 5.5
5 DMM 4.6
6 U-mobile 4.5
7 イオンモバイル 3.9
8 楽天モバイル 3.7
9 IIJmio(D) 3.4
10 ロケモバ 3.0
11 DTI 2.9
12 nuroモバイル 2.9
13 mineo(A) 2.8
14 mineo(D) 2.1
15 BIGLOBE 1.9
16 OCN 1.5
17 FREETEL 0.9
18 b-mobile 0.6

昼の時間帯は混み合うため、下りの速度1Mbpsの会社が11社となりました。

最低のmineo(A)は、0.3Mbpsと動画を視聴するには苦しいスピードです。

そんな中、トップはUQmobileで、速度は8.6Mbps、続くLINEモバイルも8.3Mbpsと昼でも快適に利用できるスピードをキープしています。

夜もUQmobileとLINEモバイルが安定!トップ2

【夜 下り】

順位 速度平均(Mbps)
1 UQmobile 13.5
2 LINEモバイル 11.1
3 IIJmio(A) 9.3
4 楽天モバイル 9.2
5 FREETEL 6.0
6 mineo(D) 4.6
7 NifMo 2.6
8 DTI 2.3
9 BIGLOBE 2.2
10 DMM 2.0
11 mineo(A) 1.9
12 IIJmio(D) 1.8
13 イオンモバイル 1.8
14 OCN 1.5
15 nuroモバイル 1.1
16 ロケモバ 1.0
17 U-mobile 0.8
18 b-mobile 0.6

【夜 上り】

順位 速度平均(Mbps)
1 LINEモバイル 10.8
2 UQmobile 7.3
3 NifMo 5.7
4 mineo(A) 5.7
5 IIJmio(A) 4.4
6 U-mobile 3.9
7 IIJmio(D) 3.7
8 mineo(D) 3.5
9 楽天モバイル 3.1
10 BIGLOBE 3.0
11 DMM 3.0
12 DTI 2.9
13 ロケモバ 2.9
14 OCN 2.8
15 nuroモバイル 2.7
16 イオンモバイル 2.5
17 FREETEL 2.1
18 b-mobile 0.6

夕方から夜の時間帯も、スピードトップをキープしたのは、UQmobileです。下りは13.5Mbps、上りも7.3ですから、動画の視聴もデータのアップデートもストレスなくサクサク利用が可能な速度。

また、LINEモバイルも下りはUQmobileにトップの座を譲ったものの、そのスピードは11.1Mbps、上りはトップで10.8Mbpsと上り下りとも10Mbpsと安定しています。

 キャリアの通信速度ってどのくらい?

格安simとキャリアの大きな違いは速度と言われますが、キャリア3社(ドコモ、au、Softbank)はどのくらいの速度を出しているのでしょう。

時間帯や調査場所によって速度に差は出ますが、2017年1月~2月のデータの平均は

(下り)au…58.0Mbps、Softbank…39.2 Mbps、ドコモ…28.2 Mbps

(上り)au…10.0Mbps、Softbank…23.6 Mbps、ドコモ…7.8 Mbps

となっています。

それに対して、格安simは、上記の速度結果からみても分かるとおり速くて20Mbps。大手キャリアに比べるとどうしてもスピードは低下します。

では、実際にサイトを閲覧したり動画を視聴するのに、どの程度のスピードが必要なのか?次はその点をご説明しましょう。

 LINEやメールの送受信に必要な通信速度は最低0.1Mbps

LINEもメールも、テキスト(文字データ)のみの場合と写真などが添付されている場合では、必要な速度は変わってきますが、最低限必要な速度は0.1Mbpsです。

標準的には0.2Mbps、安心して利用できる速度は0.5Mbpsですから、Webサイトはあまり見ないけどLINEやメールは使いたい…という方は、0.5Mbpsの通信速度があると安心です。

 Webサイト閲覧(ネットサーフィン)には通信速度が2Mbpsあると安心

Webサイトの閲覧も、そのページの構成によって必要な速度は変わってきますが、ネットサーフィンに最低限必要な速度は0.2Mbpsです。

標準的には1Mbps、安心してサクサクとネットサーフィンできる速度は3Mbpsです。

 動画の閲覧には3Mbps欲しい

YouTubeなどの動画は、最低0.5Mbps程度あれば視聴することができます。

高画質の動画は最低2Mbps必要ですが、スマホで適度なデータ量で普通画質の動画を見る場合は、2Mbpsあればストレスなく視聴することができるでしょう。

 まとめ

速度調査の結果をみると、1日を通して安定したスピードをキープしている格安SIMは、LINEモバイル、UQmobileの2社です。

この2社は、動画の視聴が快適にできる速度3Mbps以上を1日中保っていますし、上り・下りとも高いスピードですから、仕事でデータをアップロードする必要がある場合も問題がなさそうです。

その他、比較的速いスピードが出ているのは、IIJmio(A)やNIfMo。時間帯で差がなく1日を通してそこそこのスピードを保っているのはmineo(D)や楽天モバイルです。

スピードは速い方が快適ではありますが、動画の視聴は全くしない方はそれほどのスピードは必要ありません。ご自分の使い方を見極め、この速度測定結果を参考に、月額料金、データ容量などの要素を踏まえて、自分に最適な格安SIMを選んでください。