MotorolaのMoto Z playは、2016年10月19日にMoto Zと同時に発売されたSIMフリー端末です。

Motoloraは昔からAndroidの端末を製作しており、挙動等が安定した機種が多いため人気があります。また、この機種はデュアルシムデュアルスタンバイ機種でスペックもそこそこ高く人気を博していますが、その一方で悪い評判や注意点も聞きます。

デメリットをどう捉えるかはその人次第ですが、少なくともそれを知った上で購入をして欲しいと考え、今回はとくに悪い評判や注意点を中心にまとめましたので、紹介します。

Motolora Moto Z playの悪い評判・注意点

通話品質が悪い

この機種最大の悪い点は間違いなく通話品質です。

相手との通話回線自体は繋がっていても、こちら、もしくお互いの音声が一時的~長いときは10秒ほど聞こえなくなることがあります。これに関してはSIM会社やMotoloraのサポート等に相談しても解決しません。

ちなみにこの問題ですが、市街地、開けた場所、建物内等どの場所にいても発生します。

また、AndroidのDoze機能によりスリープ状態の通話の最適化がされているのですが、ON・OFF切り替えてもさほど変わりはありません。

恐らくですが、通話用の3G回線の掴みが悪いのでしょう。

これに関しては設定等で解決できるような問題ではないので機種本体側の問題…と言いますが、Motoloraのスマートフォンの問題でしょうか。

Moto Xシリーズでも同様の問題があったそうなので、通話を重視する方にとっては要注意点になります。

USB Type-Cが採用されている

Moto Z Playの充電端子は過去いろいろなスマートフォンで採用されていたUSB Type-Bではなく、対応スマートフォンの少ないUSB Type-Cという新しい規格の端子になっています。

今までのスマートフォンで使っていた充電器やモバイルバッテリーに接続している端子とは形状が違うため差すことができません。

これにより、出張先や旅先等で充電器を忘れてしまい、コンビニで調達しようとしても見当たらなかったりすることがあります。

少しずつ対応スマートフォンが増えてきていますので、ガジェット好きな友人がいて一緒に旅行に行く場合は問題ないと思いますが、そういうことに無関心な方と一緒に行く場合は充電器の規格が違う、といった事態が起こったりします。

まだまだ多くはないUSB Type-Cは不安だなと感じる方は、他の端末を検討するか予備ケーブルを持ち歩くことをおすすめします。

au回線SIMは対応していない

正確に言うと対応していなくはないのですが、auSIMのプラチナバンドであるBAND18は未対応です。

プラチナバンドに関してはご存知の方も多いと思うので詳しくは書きませんが、これに対応しているのとしていないのでは電波の掴みに大きな違いが生じます。

BAND1・28とTDD-LTEのBAND41(WiMAX2+)には対応しているのですが、最も大事なところが対応していないのは問題です。

また、通話用の3G回線のCDMA2000にも対応していないため、使用出来ません。

というわけで、au回線を利用したSIMをお使い及び検討している方には、この機種はお勧めできません。

Motolora Moto Z playの評価

以上のように悪い評判・注意点はあるものの、ミドルクラスモデルとしてはバッテリー容量も多いですし、CPUにもSnapdragonが採用されておりRAMも2Gありますので動作も軽快です。

また、磁石で背面パネルに取り付ける拡張機能である『Moto Mods』を使用すればカメラやプロジェクターの代わりに使用することが出来ますし、デュアルシムデュアルスタンバイなので、様々な用途で使うことが出来ます。

そして、最近はよく聞くようになってきましたが、デュアルシムデュアルスタンバイに対応しています。

SIMフリー端末でミドルクラススペックのモデルとしてもそんなに高価なモデルではないですし、通話品質に問題点はありますが、様々なアプリやゲーム、LINE等のSNSツールとしてネットを多く使用する方にとってはお勧めできるモデルになっています。

Motolora Moto Z playのスペック

前述のように通話品質に難はありますが、他はミドルクラスモデルとしては高いレベルでまとまっておりますし、カタログスペックとしては欠点らしい欠点も見当たりません。

純粋なフラッグシップモデルと比べると見劣りする点もありますが、あくまでこちらはミドルクラスモデルです。

ご使用の際はドコモSIM、もしくはソフトバンクSIMをお使いください。

Moto Z Play
OS Android™ 6.0.1, Marshmallow
CPU Qualcomm Snapdragon 615 Quad core(2 GHz オクタコア)
GPU Adreno 506
画面サイズ 5.5インチSuper AMOLED
解像度 1080 x 1920ドット
メモリ 2GB
データ容量 32GB
カメラ 前面500万画素、背面1600万画素
バッテリー容量 3,630mAh
重量 約 169g
外部SDカード microSDカード対応(最大2TB)
寸法 高さ約156.4mm×幅76.4mm×厚さ6.99mm
防水/防塵 △/×
ワンセグ/フルセグ ×/×
おサイフケータイ ×
テザリング
SIM nanoSIM×2
カラー ホワイト/ホワイト

まとめ

最近は、SIMフリー端末も種類が増え、ライト層向けの低スペック低価格なものからヘビーユーザー向けの高スペック高価格なものまで出てきました。

ただ、高スペックはものは10万円近いものもありますし、一般の方がそこまでのスペックが必要かと問われると必要ない場合が多いです。

そして、最近では増えてきたデュアルシムデュアルスタンバイの機種ですが、動作も安定してきており安心して使用することが出来るようになってきました。

この機種は手が出せる価格帯でフラッグシップとまではいきませんが高スペックでまとまっておりデュアルシムデュアルスタンバイ対応とお勧めできる点に溢れています。

初めてSIMフリースマートフォンの購入をする方、ゲームもするけどバッテリーが持つ機種を2台目・3台目で検討している方等様々な方にお勧めできる機種です。