格安SIMへの乗り換えを考えるとき、料金とともに大きなポイントとなるのが、速度ではないでしょうか。
IIJmioは、ドモコとau回線の両方が使えるマルチキャリアですが、その速度や通信品質は
今回は、IIJmioの通信速度について、調べてみました。
Contents
技術規格上の速度はどのくらい?
IIJmioは、どのくらいの速度が出るのでしょうか?
まず、公式HPで公表されている技術規格上の通信速度を確認してみました。
IIJmioでは、ドコモ回線を利用するプランをタイプD、au回線を利用するプランをタイプAと呼んでいて、それぞれの利用可能エリアと速度は下表のとおりです。
タイプD(ドコモ回線) | タイプA(au回線) | |
利用可能エリア | Xiエリア+FOMAエリア | 4G LTEエリア |
技術規格上の通信速度 | 下り最大 788Mbps
上り最大 50Mbps |
下り最大 370Mbps
上り最大 25Mbps |
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IIJmio通信速度の口コミは?
技術規格上の速度が常に出れば問題はないのですが、実際はそうはいきません。
そこで、それぞれの速度について実際に使っている方の口コミを調べてみました。
それによると、IIJmioの通信速度は、タイプD、タイプAともに、昼の時間帯は遅いものの、利用者からは速度に対してそれほど不満が出ておらず、許容範囲と納得している人が多いようです。
タイプD
・通信速度が遅いクーポンスイッチの時は、やはり速度が遅いです。早い速度の時は、問題ありません。
・格安SIMの速度に期待はしていないので、昼休み等に遅くはなりますが、特に不満はありません。
・前評判で、昼時と夕方のはつながりにくいということでしたが、そのあたりはそうでうすね。
ただ、普通にYahooニュース見る程度ならなんの問題もないです。
その時間帯にYouTubeなどの動画を見ようと思うとそこは追い付いてこないです。
まあ許容範囲内だと思います。
タイプA
・お昼ごろはやや遅いときもありますが、他の事業者と比べても早いほうだと思いますね。
つながりやすさはまずますですが,速度は遅いかな。
実測でもタイプDとタイプAに差が…
口コミでは、タイプD・タイプAともに昼は遅いものの、速度に対してはそれほど不満の声は上がっていませんでした。
では、実際の速度はどうなのでしょうか?
Web閲覧に必要な「下り」の通信速度とメールやSNS利用時に発生する「上り」の通信速度を朝(9時台)、昼(12時台)、夕方(18時台)、夜(23時台)に分けてIIJmioの速度を測定した結果は以下のとおりです。
IIJmio D | IIJmio A | |||
上り(Mbps) | 下り(Mbps) | 上り(Mbps) | 下り(Mbps) | |
朝 | 4 | 5~6 | 1~2 | 1~2 |
昼 | 3~4 | 0.5~1 | 1~2 | 1~2 |
夕 | 3~4 | 2~3 | 1~2 | 1~2 |
夜 | 5~6 | 6~7 | 1~2 | 2~3 |
この測定結果をみると、タイプDは、昼に速度が落ちるものの夜は最大7Mbpsの速度が出ていますし、1日を通して2~3Mbps以上をキープしています。
タイプAは最速で3Mbps。1日を通しての速度は1~2Mbps程度と、IIJmioではドコモとauの回線で速度の差があるようです。
快適利用にはどのくらいの速度が必要?
では、IIJmioの速度で、どの程度快適にスマホが利用できるのでしょうか?
実際にサイトを閲覧したり動画を視聴するのに必要な速度を確認してみました。
LINEやメールの送受信に必要な通信速度は最低0.1Mbps
LINEもメールも、テキスト(文字データ)のみの場合と写真などが添付されている場合では、必要な速度は変わってきますが、最低限必要な速度は0.1Mbpsです。
標準的には0.2Mbps、安心して利用できる速度は0.5Mbpsですから、Webサイトはあまり見ないけどLINEやメールは使いたい…という方は、0.5Mbpsの通信速度があると安心です。
Webサイト閲覧(ネットサーフィン)には通信速度が2Mbpsあると安心
Webサイトの閲覧も、そのページの構成によって必要な速度は変わってきますが、ネットサーフィンに最低限必要な速度は0.2Mbpsです。
標準的には1Mbps、安心してサクサクとネットサーフィンできる速度は3Mbpsです。
動画の閲覧には3Mbps欲しい
YouTubeなどの動画は、最低0.5Mbps程度あれば視聴することができます。
高画質の動画は最低2Mbps必要ですが、スマホで適度なデータ量で普通画質の動画を見る場合は、2Mbpsあればストレスなく視聴することができるでしょう。
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速度の切り替えやバースト機能を使って通信環境を快適に
IIJmioには、低速と高速の速度切り替えやバースト機能があります。
その機能を使うことによって、データ容量を節約したり低速時でもより快適に利用することができます。
IIJmioクーポンスイッチ
IIJmioでは、高速通信が可能なデータ量のことをクーポンと呼びます。
このクーポンがなくなると通信速度が200kbpsに制限されるので、限られたクーポン量を上手につかうことも快適に利用するための重要なポイントです。
IIJmioには、クーポンスイッチ(みほぽん)というアプリが用意されていて、高速と低速の速度の切り替えをすることができます。
動画やゲームを楽しむときはクーポンを利用(高速通信)し、ニュースサイトやTwitterを見るときは低速通信にするなど、自由にオンとオフの切り替えができるので、自分のペースでデータ容量の節約が可能です。
バースト転送
IIJmioでは、バースト転送が提供されています。
バースト転送とは、低速状態(クーポンが「オフ」の状態)でもはじめの一定量だけ低速を解除して高速通信できる機能のことです。
この機能があることで、すぐに読み込みきれる程度のWEBサイトや画像、Twitterのタイムラインなどを高速で読み込みすることができるので、低速時でもストレスなく利用することが可能になります。
IIJmioの料金プランは?
IIJmioは、ドコモ回線を利用するタイプDとau回線を利用するタイプAが用意されています。
タイプDにはデータ専用SIM、SMS機能付きデータSIM、音声通話SIMの3種類全てが用意されていますが、タイプAには、データ専用SIMのプランが用意されていません。
ただ、SMS機能付きプランがタイプDのデータ専用SIMと同じ料金で利用できるので、その点ではタイプAの方がお得といえます。
なお、ファミリーシェアプランは、タイプAタイプDともに、2018年4月1日から料金はそのままでデータ容量が10GBから12GBに増量されます。
データSIM | SMS機能付きデータSIM | 音声通話SIM | ||||
タイプA | タイプD | タイプA | タイプD | タイプA | タイプD | |
ミニマムスタートプラン
3GB →6GB(※) |
なし | 900円 | 900円 | 1,040円 | 1,600円
→1,300円(※) |
|
ライトスタートプラン
6GB→9GB(※) |
なし | 1,520円 | 1,520円 | 1,660円 | 2,200円
→1,920円 (※) |
|
ファミリーシェアプラン
10GB(12GB 4月1日より)→13GB(※) |
なし | 2,560円 | 2,560円 | 2,700円 | 3,260円
→2,960円(※) |
※2018年5月8日までのキャンペーン中の料金とデータ容量
IIJmioの申し込み方法は?
IIJmioの申し込み方法の詳細はこちらをご参照ください
まとめ
IIJmioの通信速度について、口コミや実測を確認してみると、昼の速度は落ちるものの、他の時間帯はそこそこの速度をキープしているようです。
速度は時間帯だけでなく、場所や通信環境によって変わるので、IIJmioが常にある程度の速度をキープできるとは限りません。
ただ、IIJmioにはクーポンスイッチやバースト転送機能がありますから、これらの機能をうまく利用して、データ容量を節約したり低速でも快適に利用できる環境を自分で作ることができるでしょう。
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