ここ数年で格安SIM・格安スマホはだいぶ世の中に浸透してきました。当初はシンプルなデータプランが中心でしたが、認知度が上がると共に、近年では通話サービスに加えて無料通話などのオプションも用意され、次々とサービスが拡充されています。
サブ回線ではなくメイン回線として、更には家族全員が格安SIMに乗り換えた人も増えているのではないでしょうか。
老舗のインターネットサービスプロバイダであるBIGLOBEでも、格安SIM・スマホサービスの「BIGLOBEモバイル」を提供しています。シェアも高いため、自宅の固定回線のプロバイダと同じBIGLOBE提供しているBIGLOBEモバイルに乗り換えようと検討している方も多いかと思います。
BIGLOBEモバイルでは家族で使うためのサービスが用意されていますが、少し分かりにくい点や注意点があるため紹介いたします。
Contents
- 1 BIGLOBEモバイルを家族で使う2つの方法
- 2 シェアSIMのメリット・デメリット
- 3 個別契約のメリット・デメリット
- 4 料金シミュレーション
- 5 シェアSIMと個別契約の比較表
- 6 まとめ
- 7 申し込みから利用開始までの大まかな流れ
- 8 必要な書類等をあらかじめ用意しておきましょう
- 9 BIGLOBEモバイル Web申し込みの方法
- 9.1 BIGLOBEモバイル Webサイト内の「申し込む」をタップする
- 9.2 「SIMのプランを選ぶ」をタップする
- 9.3 回線のタイプを選ぶ(ここでは「タイプD」を選択)
- 9.4 SIMカードのサイズを選ぶ(ここではnano SIMを選択)
- 9.5 SIMの種別を選ぶ(ここでは「音声通話」を選択)
- 9.6 契約形態を選ぶ(ここではMNPを選択)
- 9.7 プランを選ぶ
- 9.8 オプションサービスを選ぶ
- 9.9 全ての項目を選択したら、画面一番下の「次へ」をタップする
- 9.10 登録情報の入力画面に進む
- 9.11 画面下の「お客様情報の登録」にて必要な情報を入力後、画面一番下の「登録情報の確認へ」をタップする
- 9.12 登録情報の内容を確認し、申し込み手続きを完了させる
- 10 初期設定を行なう
BIGLOBEモバイルを家族で使う2つの方法
家族でBIGLOBEモバイルを利用するには2つの方法があります。
- 親会員がBIGLOBEモバイルを契約し、追加発行したシェアSIMを子会員名義で利用する方法
- 親会員、子会員がそれぞれ個別にBIGLOBEモバイルを契約する方法
この2つの方法の一番大きな違いは、データ容量をシェアする/しないという点にあります。
詳細はこの後に解説しますが、本題に入る前に少しだけ寄り道してBIGLOBEの家族会員について説明します。
BIGLOBE会員と家族会員とは?
BIGLOBEの契約者にはBIGLOBE会員として1つのBIGLOBE IDが割り振られます。
ですが、インターネットを使う上で個人ごとにIDが必要になる場合があります。分かりやすい例はメールアドレスを別にしたいような場合です。
このような場合は家族会員サービスを利用することで、BIGLOBE会員に家族会員(4人まで)を追加登録し、個人ごとにIDやメールアドレスを発行することができます。
本記事ではBIGLOBE会員を親会員、それに追加登録された家族会員を子会員と呼びます。
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シェアSIMのメリット・デメリット
シェアSIMとはその名前の通り、メインのSIMとデータ容量を分け合うSIMになります。
まずは親会員がBIGLOBEモバイルを契約します。その契約内でシェアSIMを追加発行し(4枚まで)、それを子会員の名義で登録します。繰り返しになりますが、あくまで1つの契約(プラン)内での追加SIMであるため、1つのデータ容量を全員でシェアすることになります。
家族で契約する場合、未成年者が含まれる可能性が高いと思いますが、シェアSIMであれば未成年者(6歳以上)の名義でも利用することができます。
また、親のSIMはもちろん、追加SIMもMNPでの転入ができますので他キャリアから移行することも可能です。
メリット
- 家族で1つのプランを利用するため、データ容量の無駄が少ない
- 個別に契約する方法と比べると料金が安い
- 未成年者名義で利用可能
デメリット
- 家族グループ内で1人が使いすぎると、全員の通信制限がかかってしまう
注意点
- 音声通話スタートプラン(1GBプラン)ではシェアSIMを発行できない
- 主契約がデータSIMやSMS付きデータSIMの場合、音声通話SIMのシェアSIMが発行できない
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個別契約のメリット・デメリット
子会員自身がBIGLOBEモバイルを契約する方法です。
親会員とは別の契約(プラン)となりますので、データ容量をシェアすることはできません。各自が自分専用のデータ容量を消費することになります。
契約は別となりますが、家族会員サービスでは家族グループ全員の請求がまとめて行われるため、請求単位を分けることはできません。
また、未成年者名義ではBIGLOBEモバイルを契約することはできません。これを回避するにはちょっとした裏ワザがあります。
未成年者が利用するための裏ワザ
実は、子会員は親会員名でも登録することができます。未成年者の人数分だけ親名の子会員を追加登録し、必要な回線数を確保することができます。
ただし、MNPをする場合はMNP前後で同一名義である必要があるため、MNP前のキャリアで親名義に名義変更する必要があることに注意してください。
メリット
- 自分専用のデータ容量となるため、1人が使いすぎても他人の通信制限はかからない
デメリット
- 未成年者名義での契約ができない(裏ワザで回避可能)
- シェアSIMと比較すると料金が高い
注意点
- 請求を分けることはできない
料金シミュレーション
家族4人でBIGLOBEモバイルを利用した場合の料金をシミュレーションしてみます。
1ヶ月に利用するデータ量は1人あたり4GB、3GB、2GB、1GBの合計10GBとします。
結果は以下を見ていただければ分かりますが、シェアSIMの方が1割程度安くなります。使い方によって程度の差がありますが、基本的にはシェアSIMの方が安くなります。
※以下の料金は全て税抜きです。
※端末代、通話料、SMS送信料、ユニバーサル料、家族会員サービス料などは含めておりません。これらについてはシェアSIM、個別契約SIMのどちらでも違いがありません。
シェアSIMの場合
初期費用(SIMカード追加手数料 + 準備料):(3,000円 + 394円) × 4枚 = 13,576円
月額料金(12GBプラン + シェアSIM料金):3,400円 + (900円 × 3枚) = 6,100円
個別契約の場合
初期費用(SIMカード追加手数料 + 準備料):(3,000円 + 394円) × 4枚 = 13,576円
月額費用(6GBプラン + 3GBプラン + 3GBプラン + 音声通話スタートプラン(1GB)) = 2,150円 + 1,600円 + 1,600円 + 1,400円 = 6,750円
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シェアSIMと個別契約の比較表
これまでに記述した特徴を比較してみると、以下の表のようになります。
シェアSIM | 個別契約 | |
データ容量のシェア | できる | できない |
未成年者の契約 | できる | できない |
MNP | できる | |
請求単位 | 家族グループ単位 | |
料金 | 安い | 高い |
まとめ
最後に注意点が2つあります。
1点目は、データ容量の追加(ボリュームチャージ)は単価が高いことです。
300円/100MBの単位で購入するため、1GB追加すると3,000円にもなります。これは上記シミュレーションの月額費用の半分にも達します。これではせっかくの格安SIMも意味をなさなくなってしまいますので、余裕のあるプランを設計しましょう。
2点目は、シェアSIMと個別契約SIMは変更することができないことです。後から後悔しても、簡単にに切り替えることはできません。
基本的にはシェアSIMの方が料金を低く抑えることができますが、シェアSIMでも個別契約でも本記事に書いたようなメリット・デメリットがありますので、一概にシェアSIMの方が良いというものではありません。それぞれの特徴をよく抑えた上で自分にあった方法で契約するようにして下さい。
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音楽や動画を見るのが好きな人にもってこいなBIGLOBEモバイルですが、申し込みも非常に簡単ですよ!
申し込みから利用開始までの大まかな流れ
BIGLOBEモバイルには3種類のSIMカードのタイプがあり、お申込みからご利用までの流れの詳細についてはタイプによって若干異なります。
◼︎音声通話SIM(MNP利用無し)の場合
◼︎音声通話SIM(MNP利用あり)の場合
◼︎データ通信専用SIMの場合
必要な書類等をあらかじめ用意しておきましょう
スムーズに手続きを行なう為にも、下記3点をあらかじめ用意しておくと手続きがスムーズです。
本人確認書類
有効期限内のものである事を確認の上、
記載内容がはっきりと読み取れるように画像をアップロードします。
※ファイル形式はJPEGまたはPDF、ファイル一枚につき3GB以内
本人確認書類は以下のとおりです。
・運転免許証
・運転経歴証明書
・日本国パスポート+補助書類
・在留カード
・特別永住者証明書
・住民基本台帳カード
・健康保険証+補助書類
・身体障害者手帳
・療育手帳
・精神障がい者保健福祉手帳
・特定疾患医療受給証+補助書類
・特定疾患医療登録者証+補助書類
補助書類の条件
※発行から3ヶ月以内のもの、申込者本人の氏名・住所が記載されているものに限ります(家族の氏名が記載されているものは不可)
※個人番号(マイナンバー)の記載のある住民票は、補助書類として利用不可
・公共料金領収証(電気、都市ガス、水道)
・住民票(マイナンバーの記載がないもの)
・戸籍謄本
クレジットカード
※デビットカードやプリペイド式のカード、海外で発行されたクレジットカード は使用不可
既にBIGLOBEのサービスを利用されている方は、現在登録されているお支払い方法で申し込む事ができます。
MNP予約番号
他キャリアからの乗り換えで、今の携帯電話番号をそのまま使いたい場合は、契約中のキャリアのコールセンターまたは店頭にてMNP予約番号を申し込む必要があります。
MNP予約番号の有効期限は予約当日を含めて15日間ですが、BIGLOBEモバイルでは予約番号の有効期限が12日以上残っている事が必要です。
対応端末:
BIGLOBEの対応端末は公式サイトから見ることが可能です。対応していない場合は一緒に新しい端末を購入するのもよいかと思います。
BIGLOBEモバイル Web申し込みの方法
まず、公式サイトにアクセスします。
BIGLOBEモバイル Webサイト内の「申し込む」をタップする
「SIMのプランを選ぶ」をタップする
回線のタイプを選ぶ(ここでは「タイプD」を選択)
SIMカードのサイズを選ぶ(ここではnano SIMを選択)
SIMの種別を選ぶ(ここでは「音声通話」を選択)
契約形態を選ぶ(ここではMNPを選択)
プランを選ぶ
オプションサービスを選ぶ
全ての項目を選択したら、画面一番下の「次へ」をタップする
登録情報の入力画面に進む
画面下の「お客様情報の登録」にて必要な情報を入力後、画面一番下の「登録情報の確認へ」をタップする
登録情報の内容を確認し、申し込み手続きを完了させる
初期設定を行なう
申し込み手続きが完了すると、後日SIMカード等が同梱されたセットが送付されます。SIMカードの挿入方法については、BIGLOBEモバイル ホームページ内の「SIM替え道場」というページに動画付きで紹介されていますので、こちらをご参照ください。
また初めて利用する際は、端末にSIMカードを挿入後、APN(接続先)の設定が必要となります。APNの内容は、以下の通りです。
APN:biglobe.jp
ID(ユーザー名):user
パスワード:0000
認証方式:PAPまたはCHAP
PDP Type:IP(PPPは対応していません)
またiPhoneでは、事前にプロファイルをインストールする必要があります。
1.Wi-Fiにて接続し、ブラウザの「Safari」を起動する
2.下記のURLにアクセスし、構成プロファイルをダウンロードする
http://0962.jp/apn/
3.プロファイルのインストール画面が表示されるので、右上の「インストール」をタップする
4.iPhoneにパスコード設定をしている場合は、パスコードを入力する
5.インストールが完了